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KF94マスクの登場 他のマスクとどう違う?

P2マスク

最近、テレビで耳にする「KF94マスク」とはどんなものなのでしょうか?

その安全規格や性能について見てみましょう。

テレビ朝日は2月15日、ブームの兆しがある、とKFマスクを「韓流マスク」として紹介しています。

テレビ朝日 web版の2月15日の記事

KF94とは韓国食品医薬品安全庁の安全規格を表しています。

「KF」とはKorea Filter「コリアフィルター」の略。

「94」とは微粒子ろ過効率(PFE)が94%以上である、という性能を示しています。

それではKF94マスクは、その他のアメリカ規格のN95マスク、オーストラリア規格のP2マスク、ヨーロッパ規格のFFP2マスクと同じなのでしょうか?

ヨーロッパではまだ認めらていないKF94マスク

韓国の日刊紙、中央日報は2月4日の記事で、医療用マスクの着用義務化を決定したオーストリアが発表した標準規格の中に韓国のKF94マスクが含まれたことを報じました。

中央日報日本語版の2月4日の記事

記事によれば在オーストリア韓国大使が1月、同国外務省と保健省にKF94マスクをFFP2に準ずるマスクと認定するよう要請する公式書簡を送った、とあります。

これを受け2月3日、オーストリア保健省がヨーロッパ規格のFFP2、米国のN95、日本のDS2、オーストラリア・ニュージーランドのP2と並んで、韓国のKF94を同国の標準規格に認めました。

このオーストリアの認定はEU加盟国の中では初めてのものでしたが、一方で、他のEU加盟国はまだKF94マスクの認定には至っていないことが報じられています。

“まだ欧州連合(EU)で正式に同級マスクとは認められずにいる”

国際規格の違い

それではKF94マスクと他のマスクはどう違うのでしょうか?

一番の違いはその微粒子ろ過効率(PFE)にあります。

数字の上ではKF94マスクの微粒子ろ過効率=94%以上というのはP2マスク、FFP2マスクの微粒子ろ過効率=94%と同じです。

しかしどれくらい小さな微粒子をろ過(捕集)することを想定しているのか、という点については、P2マスク、FFP2マスクの試験粒子径=0.1㎛(マイクロメートル)に対し、KF94マスクは試験粒子径=0.4㎛と大きな開きがあります。

N95マスクについても試験粒子径=0.3㎛とP2マスク、FFP2マスクのろ過効率には及びません。

日本衛生材料工業連合会(全国マスク工業会)によれば、マスクの基本性能はこのろ過効率で決まる、と言います。

日本衛生材料工業連合会(全国マスク工業会)の不織布マスクに関する報告

 
規格 KF94 N95 P2 FFP2
国・地域 韓国 アメリカ合衆国 オーストラリア ヨーロッパ
PFE(微粒子ろ過効率) 94%以上 95%以上 94%以上 94%以上
PFE試験粒子径 0.4㎛ 0.3㎛ 0.1㎛ 0.1㎛
漏れ率 規定なし 規定なし 8%以下 8%以下
CO2除去 1%以下 規定なし 1%以下 1%以下

飛沫核の大きさ 新型コロナウイルスの大きさ

当初、新型コロナウイルスの主要感染経路は接触感染と飛沫感染だと考えられてきたため、平均的な大きさである3~5㎛の飛沫をフィルターが通さなければ十分なろ過効率がある、と考えられてきました。

ソーシャルディスタンスが2mと定められているのも、この平均的な大きさの飛沫の飛散範囲を想定したものです。

よって試験粒子径が多少、異なる大きさであっても新型コロナウイルスには効果がある、として各国の安全規格を同等のレベルであると評価してきました。

ところが2020年10月5日、CDC(アメリカ疾病対策予防センター)は新型コロナウイルスの感染経路のひとつとして空気感染の可能性を認めました。

CDC(アメリカ疾病対策予防センター)の報告

この報告によると、咳やくしゃみ、呼吸や会話、歌唱などの呼気に含まれる呼吸器飛沫はその大きさにより2つに分類できるといいます。

1つ目は目に見えるような大きな飛沫で、これは排出者の近くに落ちるものです。

2つ目は飛沫の水分が空気中で蒸発してできる小さな飛沫や粒子で、これは空気中に何分も何時間も漂うことができます。

そして空気感染はこの「小さな飛沫」や「粒子」が長距離、長時間にわたり漂うことで起きる感染だと定義しています。

日本の室内環境学会のwebサイトでは国立研究開発法人産業技術総合研究所の篠原氏の研究事例報告としてさらに詳細が記されています。

日本の室内環境学会の研究事例紹介

“吸入性エアロゾルを介した感染は、咳やくしゃみや発声に伴って排出される飛沫(5 μmより大きなの液滴)によるもの(飛沫感染)と、それらの水分が蒸発して残る飛沫核(5 μmより小さな粒子)によるもの(空気感染)に分けられます”

話すときや咳をした時の呼気中の飛沫の大きさは0.01㎛から数ミリ程度まで個体差があるとしながらも、2㎛前後のものが多いことが記されています。

また、口から発せられた飛沫の水分の蒸発に掛かる時間は、0.5~20㎛の粒子でわずか0.8秒しか掛からないとされています。

水分が蒸発した飛沫はさらに小さな「飛沫核」となって空気中に漂い、これが空気感染の原因となります。

飛沫核の直径は湿度によって異なりますが、湿度50%以下では元の飛沫の大きさの40%程度にまで小さくなるとされています。

また、インフルエンザウイルスを使った実験では、1㎛の飛沫核に含まれるウイルスが湿度50%の環境下で10分後に重力沈降し減少する割合はわずか0.7%であったとされています。

つまり10分後も99.3%のウイルスは空気中に浮遊していたことになります。

“換気をしなければ1時間後でも半分の(新型コロナ)ウイルスは活性を持っている可能性があると考えられます。”

新型コロナウイルスの大きさはインフルエンザウイルスと同じ0.1㎛です。

つまり飛沫がどれほど短時間で飛沫核となろうと、飛沫核がどれほど小さくなろうと、飛沫核がどれほど長く空気中に漂っていようと、PFE試験粒子径=0.1㎛で検査をしているP2レスピレーター・マスク、FFP2レスピレーター・マスクであれば、94%以上のろ過効率で0.1㎛の大きさである新型コロナウイルスの侵入を遮断できるということになります。

残念ながら0.4㎛という網の目の大きさであるKF94マスクではここまで断言することはできません。

フィルターの素材の違い

一般にKF94マスクとN95マスクはフィルターに「メルトブローン不織布」を使っています。

メルトブローン不織布は静電気によってウイルスを吸着することでろ過しますが、湿気の影響を受けやすく、マスク内の湿度が高まれば時間とともにろ過効率が低下する可能性があることが分かっています。

また、N95マスクのメルトブローン不織布は顔にきちんと密着するかを確認するフィットテストを重視しすぎるあまり、通気性には難があり30分以上の着用で息苦しさを感じる場合があるとされています。

一方のP2レスピレーター・マスクはそのフィルターに「ナノファイバー・フィルター」を使っています。

ナノファイバー・フィルターは湿気に触れても24時間以上に渡り80%以上の性能を維持し、さらに通気性に優れているので蒸れたり息苦しくなったりしません。

同じような価格帯の医療用マスクでありながら、そのマスクが与えてくれる安心感にはこれほどの差が生まれてしまいます。

流行りにのって「韓流マスク」を選ぶより、確かな性能で安心を与えてくれ、入手も難しくないP2レスピレーター・マスクを選びましょう。

AMD社製のP2レスピレーターT

AMD社製のP2レスピレーターT4はP2マスクの基準を大きく超えた性能を誇っています。

微粒子ろ過効率(PFE)はP2基準の94%を大きく超える99.66%

また細菌ろ過率(BFE)も99.92%を記録しています。

血液不浸透性テストでは医療マスク規格上の最高位であるレベル3、160mmHg以下という数値をパスしています。

(KF94マスク、N95マスクでは血液不浸透性の基準がなく、テストも行われていません)

これだけ高い遮断性を誇りながらも、ナノファイバー・フィルターの採用により高い通気性を維持。息苦しさを感じません。

私たちがAMD社製のP2レスピレーターT4を強くお勧めする理由は、この高性能と快適さの両立にあります。