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イタリアで中国製不良マスク600万枚を摘発

P2マスク

韓国の日刊新聞で時事通信社、日経新聞とも友好関係にある中央日報は2月23日、中国からイタリアへ輸入されたマスク600万枚が捜査当局に押収された、と報じました。

中央日報日本語版が、イタリア最大の発行部数を誇る日刊紙、ラ・レプッブリカ紙などの報道として伝えたところによると最近、中国からイタリアへ輸入された600万枚のマスクが現地の捜査当局によって押収されたと言います。

中央日報日本語版の2月23日の記事

押収されたマスクの危険な低性能

この押収された中国製マスクにはヨーロッパの使い捨て呼吸器保護具の規格EN149: 2001による規格クラス、「FFP2」または「FFP3」と記されていたといいます。

本来、FFP2レスピレーター・マスクは認証付き高機能マスクとして、PFE(微粒子ろ過効率)が94%以上でなければいけません。

ところが今回、摘発された中国製マスクの微粒子ろ過効率は驚くことに、わずか36%に過ぎなかったと言います。

粒子遮断効果が – 中国製マスクは36%に過ぎなかった。

イタリアは新型コロナウイルスのパンデミック以前にはマスクの生産設備が整っておらず、そのほとんどを輸入に依存してきました。

昨年2月のコロナ渦以降、計5億5300万枚のマスクを輸入したと言い、そのほとんどが中国製であったと言います。

そしてその相当数がすでに薬局、スーパーに流通し、一部、病院にも供給された可能性があるということです。

捜査当局は認証書類自体が偽造されたものだとの判断を下しています。

外交に利用されるマスク

コロナ渦当初より中国のヨーロッパに対する医療支援は幅広く、積極的なものでした。

なかでも感染者の多いイタリアには規模の大きな支援が行われてきました。

コロナ渦当初である昨年2020年の4月13日のNHK特集記事によれば、急増する重症患者により医療崩壊を引き起こしていたイタリアに手を差し伸べたのが中国であったといいます。

2020年4月13日のNHK特集記事

記事によれば2020年の3月、4月の2か月だけで38億6000万枚のマスクが中国から輸出されました。

医療チームやマスクなど不足している医療用品を受け取ったイタリアのディマジオ外相は、中国への信頼を隠さなかったといいます。

当初、フランスやドイツはマスクなどの医療用品の国外輸出を禁止する措置を導入しました。

さらにEU各国は国境管理を厳格化し、医療用品の供給にも遅れが生じました。

長い時間を掛けて統合を進めてきたEUの歩みはあっという間に止まってしまったのです。

そんな中、手を差し伸べた中国はマスクによってEU各国への外交上の影響力を強めることに成功したのです。

“中国は、マスク外交によって比較的『低コスト』でPR活動ができたといえる”

オーストリア・グラーツ大学南東欧研究センター フロリアン・ビーバー教授

猛威を振るうイギリス変異株、そして変わる風向き

ところがここへ来て風向きが変わりつつあります。

感染力が強く、世界的に急激に感染を広げつつあるイギリス変異株。

そしてヨーロッパで加速するFFP2レスピレーター・マスク着用義務化の動き。

迫りくる恐怖に、人々はより性能の優れた、ろ過効率の高いマスクを選択するようになりました。

マスクを着けることさえ不慣れだったコロナ渦当初は、マスクがあるというだけで状況が好転したように思えましたが、今ではどんなマスクでも身を護れるわけではないことが分かっています。

つまり、“安かろう悪かろう”のマスクを身に着けて安心していたのでは、いたずらに感染リスクを増やすだけなのです。

透明なフェイスシールドだけを身に着けてテレビ番組にでている芸能人たちを見ると、日本ではまだまだこの認識が薄いように思えます。

今回イタリアで発覚した認証書類偽造により、FFP2、N95、P2といった認証付き高機能マスクを個人が正しく選ぶのはますます難しい状況となってきました。

「高性能な認証付き高機能マスク」を「正規の販売店」から。

この2大原則が今、着用者の生死を分けるところまで来ているのです。

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