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FFP2マスクとは?

P2マスク

最近、ドイツやオーストリアで一般人の着用が義務化され、イギリスでも元保健相が義務化を呼び掛けたとして話題になったFFP2マスク。

FFP2レスピレーター・マスク(認証付き高機能マスク)とはどのようなものなのでしょうか。

FFP2レスピレーター・マスクの規格

「レスピレーター (Respirator)」は呼吸器保護具、と訳されます。

個人用保護具であり、着用者がエアロゾル(ほこり、煙、霧)および健康を害する危険な蒸気、ガス(消毒薬、麻酔ガス)などを吸い込むことを防ぎます。

FFP2とは、使い捨ての呼吸器保護具のヨーロッパ規格EN149: 2001による規格クラスの名称です。

ヨーロッパではこの「FFP2」という規格が広く使われています。

FFP2は2番目にろ過効率が高く、2番目に内部漏れ率が低いという性能があることを表しています。

主に建設業、農業、製薬産業で使用されてきました。

その後、感染症の防御に有用なことから、医療従事者の間でもレスピレーターの利用が広がりました。

空気感染する感染性物質やコロナウイルス型のウイルス、SARS、H1N1インフルエンザなどの患者に接触する機会のある医療従事者は、最低でもFFP2以上の規格のマスクの着用が必要とされています。

もちろん新型コロナウイルスに対峙するにもこのFFP2レスピレーター・マスクが必要となります。

言い換えれば、FFP2という規格は「安全の証」だと言えます。

FFP1、FFP2、FFP3の規格に関するアメリカ国立医学図書館の記事

 

区分 微粒子ろ過効率 内部漏れ率 主な用途
FFP1 80%以上 22%以下 防塵マスク
FFP2 94%以上 8%以下 主に建物、農業、製薬産業
医療現場(鳥インフルエンザ、SARS、肺ペスト、結核、新型コロナウイルスなど)
FFP3 99%以上 2%以下 アスベスト対策など

P2マスクとN95マスク、P2マスク

このヨーロッパのFFP2レスピレーター・マスクに相当するのが、「N95マスク(N95レスピレーター・マスク)」という我々がよく耳にするアメリカの規格製品、そしてP2レスピレーターというオーストラリア・ニュージーランドの規格製品です。

N95はアメリカ合衆国労働安全衛生研究所(NIOSH)の規定になり、微粒子ろ過効率が95%以上であることを指しています。

P2はオーストラリアとニュージーランドのマスクに関する規格、AS/NZS 1716:2012でP2区分に規定されたレスピレーター・マスクを指しています。

それぞれ規定された国、地域は異なりますが、FFP2、N95、P2の各レスピレーター・マスクの規格を比較してみると、その微粒子ろ過効率が同等であることが分かります。

漏れ率、CO2除去率についてはN95レスピレーター・マスクでは規定そのものがありませんが、FFP2、P2の各レスピレーター・マスクでは厳格な規定を設けています。

規格 P2       N95 FFP2
国・地域 オーストラリア アメリカ合衆国 ヨーロッパ
PFE(微粒子ろ過効率) 94%以上    95%以上 94%以上
漏れ率 8%以下    規定なし 8%以下
CO2除去 1%以下    規定なし 1%以下

厚生労働省による医療機関優先供給

それではなぜ、その安全性の高いN95レスピレーター・マスク、FFP2レスピレーター・マスク等が私たちのまわりに流通していないのでしょうか。

それは厚生労働省によるN95マスク、FFP2マスクの医療機関への優先供給政策があるためです。

新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大により、医療機関の医療用物資に対する需要に供給が追い付かず必要量の確保が困難となる医療機関があるため、国や都道府県がレスピレーター・マスクの製造業者から製品を買い取り、医療機関の支援要請に応じて優先供給しています。

よってドラッグストアやスーパーにこれらのレスピレーター・マスク製品が並ぶことなく、私たちもその商品を手にすることがありませんでした。

厚生労働省医政局経済課マスク等物資対策班より都道府県衛生主管部へ宛てた優先供給に関する事務連絡

厚生労働省による医療用マスクの安定供給スキーム

入手できるP2レスピレーター・マスク

そんな中、今まで輸入実績がなく日本での知名度がいまひとつ低かったオーストラリアのP2レスピレーター・マスクが注目を集めています。

オーストラリアでも現在に至るまでレスピレーター・マスクの輸出規制は続いています。

しかしオーストラリア国内では新型コロナウイルスの感染状況が他の先進諸国に比べて格段に落ち着いています。

レスピレーター・マスクの供給に関する不安も無いことから、オーストラリア政府は少しずつP2レスピレーター・マスクの輸出許可を出し始めています。

そんな輸出許可を得たP2レスピレーター・マスクのひとつが弊社AMDのP2レスピレーター・マスク、NANO-TECH Particulate Respirator-T4です。

こちらの商品はまだ政府や日本衛生材料工業連合会(全国マスク工業会)から優先供給に関する支援依頼も受けていませんので、今なら一般の皆さまにもお買い求め頂けます。

マスク性能による選別のはじまり

1月25日からすべての商店、スーパーマーケット入店時、そして公共交通機関でのFFP2レスピレーター・マスクの着用を義務化したオーストリア。

施行直前の1月22日にはさらに詳細な規定を発表し、医療施設、長距離列車、飛行機の機中、そして空港での着用義務についても明文化しました。

ニーダーエスターライヒ州医師会の代表クリストフ・レイズナー氏によると、FFP2レスピレーター・マスク着用を守らなければ、患者であっても医療機関へ入ることすら拒否される、としています。

オーストリアの規制拡大を報じる記事

病気や怪我をして病院へ駆けつけても追い返される、そんな状況を想像できますか?

マスクの性能による着用者の選別、自衛手段としてのレスピレーター・マスクの獲得競争、そんな現実がもう私たちのすぐ近くまで来ています。

徐々に牙をむき始めたイギリス変異型という新たな新型コロナウイルスの脅威。

緊急事態宣言下にも関わらず、一向に収まる気配のない感染拡大。

そして新型コロナウイルスが空気感染するという驚愕の事実。

大切な家族を感染から守るため。

大切な家族に感染させないため。

今こそあなたもP2レスピレーター・マスクを手にする時ではないでしょうか?